今やミニバンに押されて大幅に減ってしまった国産のステーションワゴン。そんな中で生き残った5ナンバーサイズのトヨタ・カローラフィールダーとホンダ・シャトルを比較します。
カローラフィールダーはこんな車
基本部分はカローラアクシオと共通のフィールダー。現行車は2012年のフルモデルチェンジで登場した3代目です。
街中を走っているカローラの多くがカローラフィールダーですが、その人気はなんといっても木村拓哉さんのCM起用が大きかったでしょう。CMで木村さんが乗っていた色がブラックだったこともあり、女性購入者が購入するのもブラックが多かったそうです。
シャトル
コンパクトカーのフィットをベースに開発されたシャトル。先代モデルは「フィット シャトル」でしたが、購入層が全く異なることから車名を「シャトル」と変更した経緯があります。2015年に発売され、2016年現在では日本国内専用車となっています。
ホイールベースはフィットと同じく2,530mmですが、広い荷室を持つために全長が長くなっています。
カローラフィールダーとシャトル、それぞれの違いをチェック
カローラフィールダーのスペック
全長:4,420mm
全幅: 1,695mm
全高:1,465mm-1475mm、ルーフレール有で1,520mm
ホイールベース:2,600mm
車重:1,170kg-1,310kg
JC08モード燃費:23km/L~33.8km/L
荷室容量:通常時407L、後席格納時872L
最小回転半径:4.9m(16インチタイヤ装着車5.5m)
シャトルのスペック
全長:4,400mm
全幅:1,695mm
全高:1,545mm
ホイールベース:2,530mm
車重:1,130~1290kg
JC08モード燃費:21.8km/L~32km/L
荷室容量:通常時570L、後席格納時1,141L
最小回転半径:4.9m(16インチタイヤ装着車5.2m)
シャトルの最大の売りはクラス最大級の荷室
2名乗車時の荷室容量は圧倒的にシャトルの勝利です。シャトルはそのボディサイズを考えると圧倒的な荷室を備えています。
先代モデルのフィットシャトルに比べて53Lプラスされたシャトルの荷室は、もともとトップクラスに広かった荷室が更に広くなりました。
これだけ荷室が広い理由はシャトルの1,545mmという全高でしょう。単純にボディが高いというわけですね。
この高さの違いが外観デザインにも影響しています。シャトルはもちろんステーションワゴンですが、フィールダーと比べると若干ミニバンらしさがありますよね。
カローラフィールダーの荷室もインプレッサスポーツやアクセラスポーツと比べれば大きいのですが、シャトルと比べると小さく感じますね。
燃費ならカローラフィールダー
ガソリン車の2WDの場合シャトルが21.8km/Lでカローラフィールダーは23km/L。ハイブリッドの場合、シャトルのハイブリッドXが32km/Lなのに対してカローラフィールダーは33.8km/Lです。
ガソリン車・ハイブリッド車ともにカローラフィールダーが一歩リードしてます。
小回りの良さ、直進安定性の違い
どちらも最小回転半径は4.9mですが、16インチタイヤを装着した時はカローラフィールダーが5.5m、シャトルが5.2mとなります。ホイールベースが短いシャトルの方が小回りが利く可能性が出てきますので、16インチタイヤを履くのであれば注意した方が良いでしょう。
一方でホイールベースが長いカローラフィールダーの方が直進安定性に優れています。高速道路などで長い直線を走る場合はフィールダーの方が楽でしょう。
カローラフィールダーとシャトル、あなたはどちらを選びますか?
燃費に優れるカローラフィールダーと荷室に優れるシャトル。どちらもそれぞれに良さがあります。
あなたならどちらを選びますか?