JC08モード燃費が37.0km/Lというスズキ・アルトとトヨタ・アクア。日本車を購入する層が最も重視する「燃費」を磨き、トップレベルに低燃費となった軽自動車とハイブリッドコンパクトカーを比較します。
アルトはこんな車
1979年に発売され、2014年のモデルチェンジで8代目となったアルト。「節税タイプの軽自動車」という市場を作り出し、セカンドカーの需要を開拓しました。最大の売りは「超低燃費なのにお手頃価格」ということです。
型式末尾「S」はセダン、「V」はバン。
8代目モデルのコンセプトは「原点回帰」。初代アルトの商品力が強く意識され、シンプルさを目標に開発されました。ベッキーさんがイメージキャラクターを務めていました。
マツダにOEM供給をしており、同社ではキャロルとして販売中です。
アルトの概要・スペック
(数字は現行の8代目)
全長:3,395mm
全幅:1,475mm
全高:1,475 - 1,500mm
室内長:2,040mm
室内幅:1,255mm
室内高:1,215mm
ホイールベース:2,460mm
車重:610-740kg
JC08モード燃費:37.0
最小回転半径:4.6m
荷室幅:900mm
荷室高:760mm
荷室奥行き:通常時380mm、最大1340mm
アクアはこんなは車
2011年に発売されたアクア。プリウスを上回る低燃費性と取り回しの良さで売れに売れまくっています。2013年から3年連続で日本で最も売れたクルマでした。
アクアの概要・スペック
全長:3,995 - 4,030mm
全幅:1,695mm
全高:1,455 - 1,490mm
室内長:2,015mm
室内幅:1,395mm
室内高:1,175mm
ホイールベース:2,550 mmmm
車重:1,050 - 1,090kg
JC08モード燃費:37.0km/L
荷室容量:299 - 305L
最小回転半径:4.8m
荷室幅:946mm
荷室高:810mm
荷室奥行き:通常時722mm、最大1,655mm
積載性や荷室容量の違い
積載性については荷室のあるアクアの圧倒的勝利です。
アルトの荷室奥行きは通常時で380mm。ちょっとした買い物は問題ありませんが、ドリンクの箱買いをした場合は後列シートを使う事になります。
商用モデルのアルトバン(燃費26.2km/L)では200kgまでの荷物を載せることができます。
走行性能について
車両重量が610kg~というアルトの走りはとても軽快です。一般道を走る上では問題ありませんが、高速道路を100km/hで走る時など、直進安定性は少々不安があります。タイヤサイズも小さく、ハンドルを取られることも。
車重が1050kg~というアクアの走り出しは、アルトに比べると若干もっさりしています。直進安定性に関しては、400kg以上重い上に高いボディ剛性を誇るアクアが一歩も二歩もリードしています。
アルトどうですか?お買い得でしょ?
新型プリウスが出るまではカタログ燃費1位だったアルトとアクア。経済性なら敵なしのアルトと、ようやく手頃な価格の中古車が出てきたアクアを比べてみました。
もちろん新車価格が100万円以上違ってきますから当然アクアの方が良い車です。それでも知ってほしいのは「アルトってアクアと比べてもここまでコストパフォーマンス高いんだ!」ということ。低燃費で超お買い得なアルトをセカンドカーに検討してみてはいかがですか?
新型プリウスの燃費は40.8km/Lへ
新型プリウスのグレード「E」はJC08モード燃費は40.8km/L、売れ筋となる「A」でも37.2km/Lを達成。
カタログ燃費1位の座はアクア・アルトからプリウスへと移りました。2017年以降にはアクアが更に燃費を伸ばすのでしょうか?今後も楽しみですね。