トヨタの主力クロスオーバーSUV
1997年に初代モデルが発売されたトヨタのクロスオーバーSUV『ハリアー』。高級クロスオーバーSUV市場を開拓したモデルで、他メーカーが後を追って競合モデルを発売しました。
国外ではレクサスブランドのRXとして販売されていましたが、3代目ハリアーへとフルモデルチェンジしてからは日本国内専売車種となっています。
初代ハリアー(1997年-2003年)
6代目カムリをベースとして誕生した初代ハリアー。
"WILD but FORMAL"というキャッチコピーで「乗用車ベースのラグジュアリーSUV」を表現しました。
初代ハリアーの車体サイズ
全長:4,575mm
全幅:1,815mm
全高:1,665mm
車両重量:1,590-1,730kg
2代目ハリアー(2003年-2013年)
2003年2月17日にフルモデルチェンジして2代目となったハリアー。
より曲線が多くなった外観デザインとなり、V6 3,000ccの最上級グレードには電子制御エアサスペンションを搭載するなど走行性能にもこだわりました。
2005年からはハイブリッド仕様もラインアップに追加されました。
競合車である『日産・ムラーノ(2004年発売)』が登場したのもこの世代です。
多くのマイナーチェンジを繰り返し、競合車に追いつかれることなく高級SUVとしての人気を確立します。
2009年1月には「レクサス・RX(ハリアーのレクサスブランド)」の3代目が日本国内でも発売されましたが、2代目ハリアーは継続して販売されます。
2代目ハリアーの車体サイズ
全長:4,735mm
全幅:1,845mm
全高:1,670-1,680mm
車両重量:1,600-1,830kg
最小回転半径:5.7m
初代と比べて大型化した2代目。
3代目ハリアー(2013年 - )
レクサス・RXとは切り離され、日本国内専用車となった3代目ハリアー。
外観デザインはシャープで彫の深い造形とし、LEDヘッドランプを全車標準装備。パノラミックビューモニター(車両の進行方向に近づいてくる歩行者などを検知して知らせるシステム)を採用するなど、安全性能も強化されました。
ハイブリッド車は2014年1月15日に発売されました。燃費はガソリン車で14.8km/L、ハイブリッド仕様で21.4km/L。
3代目ハリアーの車体サイズ
全長:4,720mm
全幅:1,835mm
全高:1,690mm
車両重量:1,560-1,800kg
最小回転半径:5.3m~5.7m
2代目に比べて全体的にダウンサイジング。車両重量を30kg~40kg削ったことが燃費性能や走行性能の向上に繋がっています。
3代目ハリアーのグレード構成
ガソリン車・ハイブリッド車のグレード体系を同一とました。
GRAND・・・4WD:2,992,114円~、HV:3,713,143円~
ELEGANCE・・・4WD:3,074,400円 、HV:3,774,857円
PREMIUM・・・4WD:3,331,543円 、HV:4,032,000円
PREMIUM Advance Package・・・4WD:3,891,927円~、HV:4,591,963円~
中古市場での価値が非常に高いハリアー
リセールバリューが高いのもハリアーの特徴の一つです。インテリアのデザインも評価が高く、『価格以上の価値がある』と感じる人がとても多いのでしょう。いまだに初代モデルが街中を走っているのを良く見かけます。
3代目ハリアーの発売からある程度経ったこともあり、2代目の価格も落ち着いてきました。発売時に400万円以上した上級グレードの車体も100万円台で手に入ります。