輸入2シーターオープンカーで人気を争うメルセデス・ベンツのSLKとBMWのZ4。
どちらもそれぞれに個性があり、非日常を感じさせてくれるこの2つを比較しました。
メルセデス・ベンツ SLK
日本では1997年に発売されたSLK。Cクラスをベースとして開発された2シーターオープンカーです。
現行の3代目SLKもやはり現行Cクラスをベースに開発されています。バリオルーフにマジックスカイコントロールを採用し、より洒落乙なクルマとなりました。
2015年よりSLCクラスへと名称が変更され、SLKとしては3代目で終了となりました。
キャッチコピーは「メルセデスは,退屈か?」
SLKのサイズ・スペック
全長x全幅x全高:4145×1845×1305mm
排気量:1795~3497cc
ホイールベース:2.430
駆動方式:FR
10.15モード燃費:11.8~13.2km/L
車両重量:1500kg
トランクルーム容量はルーフのクローズ時が335L、オープン時は225L。
BMW Z4
今となっては珍しいほどの古典的なロングノーズ・ショートデッキの外観が目を引くZ4。このボンネットが長くトランクフードが短いボディは、先代のZ3から受け継いでいます。
2002年に登場し、現行の2代目(E89)は2009年に発売されました。
キャッチコピーは「駆けぬける歓び」、「走り慣れた道さえ煌めく(Z4クーペ)」です。
Z4のサイズ・スペック
全長x全幅x全高:4250×1790×1290mm
排気量: 1997~2979cc
ホイールベース:2495m
駆動方式:FR
10.15モード燃費:9.7~12.8km/L
車両重量:1600kg
トランクルーム容量はルーフのクローズ時が310L、オープン時は180L。
競合しているものの方向性は異なるSLKとZ4
良く言われるのは「SLKはセダン、Z4はクーペ」ということ。
SLKの操縦感は、機敏に向きを変えることが少ない印象。路面上のデコボコを乗り越えてもショックを伝えにくい、柔らかい乗り心地です。
一方でZ4は細かいハンドルの切り替えにも機敏に反応します。運転シートはしっかりと体をサポートする感覚が強く、乗り心地も硬めです。
SLKも若者を意識して作られていますが、やはりZ4の方がスポーツカーらしいイメージを強く感じます。
SLKとZ4の購入層が一番重視していること
高級車全般にいえることですが、この手のクルマを購入する層が一番重視しているのは外観デザインです。そのためもあってZ4・SLKのどちらもデザイン面を徹底的に重視して作られています。
走行性能や快適性はもちろんですが、エクステリア、インテリア、そしてブランド性を重要視した2シーターのオープンカー・・・日本のメーカーはこんなクルマを出してこないですね。出してくるとすればレクサスでしょうか?
SLKとZ4のどちらを選ぶのかといえば
SLKは快適性を、Z4はスポーツ性をそれぞれ重視した乗り味となっています。
開発時点でメルセデスの客層を狙っているのか、それともBMWの客層を狙っているのかという点が違っています。
実用性を考えるならSLKでしょう。ホイールベースが短いために小回りが利き、トランク容量が大きいですからね。日常的に使用したり、ゆったりロングドライブを楽しむならSLKがオススメです。
山道などでスポーツ走行を楽しみたいのなら断然Z4です。普段ミニバンに載っているお父さんのセカンドカーとしては断然こちらをお勧めします。
あなたならどちらを選びますか?