トヨタが販売しているプレミオ・アリオンは、いまや希少となった国産5ナンバーセダンです。
現行の5ナンバーセダンはプレミオとアリオン他には、カローラアクシオ、ラティオにグレイスのみです。(インプレッサG4やアクセラは全長、全高、排気量は5ナンバーですが全幅が1.7mを超えているので3ナンバーです)
プレミオはトヨペット店、アリオンはトヨタ店が扱う姉妹車の関係にあり、ターゲット層こそ違うものの基本設計は同じです。この記事では「プレミオ」と「アリオン」の魅力について解説していきす。
初代プレミオ/アリオンT24#型(2001年 - 2007年)
全長×全幅×全高 | 4595×1695×1475mm |
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室内長×室内幅×室内高 | 2,055×1,450×1,205mm |
ホイールベース | 2,700mm |
最小回転半径 | 5.3m |
車両重量 | 1,140kg~1,280kg |
JC08燃費 | 15.6km-19.2km/L |
価格 | 170万円~228万円 |
プレミオはコロナの後継車種、アリオンはカリーナの後継車種として、2001年12月25日に販売開始されました。2,700mmの長いホイールベースによる室内空間の広さを売りにしています。
基本設計は同じですが外観は差別化されており、アリオンは若者を、プレミオは60代以上のシニア向けに作られています。ターゲット層の違いから、アリオンにはディーラーオプションでエアロパーツやローダウンスプリングが設定されていました。
プレミオにはエアロパーツはありませんが、外装にメッキパーツ・サイドモール・リヤフォグランプを装備していたこともあり、新車価格はプレミオが数万円高く設定されていました。
2代目プレミオ/アリオン T26#型(2007年 - )
全長×全幅×全高 | 4595×1695×1475mm |
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室内長×室内幅×室内高 | 2,055×1,450×1,205mm |
ホイールベース | 2,700mm |
最小回転半径 | 5.3m |
車両重量 | 1,200kg~1,330kg |
JC08燃費 | 15.6km-19.2km/L |
価格 | 171万円~273万円 |
2代目の現行モデルは2007年に発売されました。
先代同様に5ナンバーサイズをキープし、外観もはキープコンセプトです。シニア層をターゲットにしているプレミオですが、2代目ではローダウンスプリングなどがディーラーオプションで用意されました。(ただし、2016年6月のマイナーチェンジで廃止)
アリオンはプレミオよりもスポーティーな外観で、先代に引き続いて若年層をターゲットとしています。こちらもディーラーオプションでエアロパーツやローダウンスプリングなどが引き続き用意されましたが、2016年6月のマイナーチェンジで廃止されました。
2016年6月のマイナーチェンジ
それまで異なる前後デザインが採用されてきましたが、2016年6月のマイナーチェンジで基本デザインを共通化する大幅な変更となりました。
それまでの大衆車キャラクターからラグジュアリー色の濃いキャラクターに路線変更しています。メーカーオプション、ディーラーオプションに関わらずエアロパーツ、ローダウンスプリングの装着設定オプションが廃止されています。
発売前に噂されていたハイブリッドモデルの発売はありません。ボディカラーは8色展開です。
エンジンは1.5L、1.8L、2.0Lの3つ
エンジンは1.5L、1.8L、2.0Lの3つが設定されています。4WDの設定があるのは1.8Lモデルのみです。
1.5L | 1.8L | 2.0L | |
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最高出力 | 109ps | 143ps | 152ps |
最大トルク | 13.9kg | 17.6kg | 19.7kg |
燃費 | 19.2km/L | 16.4km/L | 15.6km/L |
雑感
5ナンバーながら広い室内空間を備えたプレミオとアリオン。細い路地でも取り回しに優れており、室内が広いため買い物時にもハッチバック車と同様かそれ以上に役立ちます。
セダン特有のリセールバリューの低さという特徴はありますが、中古車を買うなら非常にコストパフォーマンスに優れています。