人気の高級SUVジャンルに新モデルを投入しているメルセデス。元々は軍用車両だったGクラス(ゲレンデヴァーゲン / Geländewagen)は、数々の有名人も愛用し、ローマ教皇専用の公用車として使われたことも有名ですね。
今回はメルセデス・ベンツのSUVラインナップを紹介します。
Gクラス
NATOに正式採用されていたゲレンデヴァーゲンを乗用車として開発しなおしたのがGクラスです。1979年の発売以来、基本的なスタイリングはそのままにに、エンジン性能やインテリアなどを改良してきました。
「ゲレンデヴァーゲン」とはドイツ語でオフロード車という意味です。Gよりも「ゲレンデ」という愛称で呼ばれています。
Gクラス スペック
全長:4,480 - 4,763 mm(ロング)、4,030 - 4,040 mm(ショート)、4,075 mm(カブリオ)
全幅:1,800 - 1,860 mm
全高:1,950 - 1,970 mm
ホイールベース:2,850 mm(ロング)、2,400 mm(ショート)
新車価格:10,700,000円~14,900,000円、19,000,000円~34,700,000円(AMG)
GLS / GLクラス
2006年に発表されたGLクラス。本来はメルセデス・ベンツの最上級SUVとして、Gクラスと置き換えることが企図されていたといわれています。
現在ではGクラスと同時に販売しつつ「ファーストクラスSUV」と銘打っています。3列シートを装備しており、7人乗車が可能です。
Mクラスと同じく、メルセデスでありながらアメリカで製造されています。
2015年11月に「GLSクラス」を正式に発表し、GLクラスは2代目のX166で終了となりました。
GLクラス X166型 スペック
全長:5,120mm
全幅:1,934mm
全高:1,850mm
ホイールベース:3,075mm
車両重量:2,450 - 2,580kg
GLE / Mクラス
2015年10月のマイナーチェンジで「Mクラス」という名称から「GLEクラス」になりました。
メルセデス・ベンツの乗用車としては初めてドイツ国外(アメリカ)で生産されたMクラス。もともと軍用車両だったGクラスが決して万人向けの車種ではなかったため、特にシティーユースを意識して開発されました。アメリカで生産していることからも推測できる通り、北米市場を主なターゲットとしています。
GLEクラスは派生モデルとして「GLEクーペ」も登場予定です。
新車価格:8,680,000円~9,640,000円、17,400,000円(AMG)
GLC / GLKクラス
コンパクトなクロスオーバーSUVとして発売されたのがGLKクラス。
2015年より(日本仕様は2016年より)「GLCクラス」に改称されました。
GLCではやや丸みを帯びたエクステリアとなり、ボディサイズも少々大きくなっています。室内も広くなりました。ラゲッジルーム容量は通常時でGLKより100リットル拡大した550リットルに、最大で1600リットルになります。
GLKは右ハンドル仕様がないために、BMW・X3やアウディ・Q5と比べてて売上に苦戦した経緯がありました。
GLCクラス スペック
全長:4,660mm
全幅:1,890mm
全高:1,645mm
ホイールベース:2,755mm
車両重量:1,780kg
GLC新車価格:6,280,000円~7,960,000円。
GLAクラス
実写版スーパーマリオブラザーズが大きな話題となったGLAクラス。メルセデス・ベンツのSUVラインナップの中では一番小さい車種です。
標準モデルに加え、”スポーツ”と”オフロード”の3タイプをラインアップしています。Aクラスとは兄弟車の関係で、取り回しの良さと室内の広さを両立したこともあり、日本で売れに売れまくっているモデルの一つです。
マリオとのコラボはメルセデス・ベンツ日本が任天堂に打診して実現したものです。マリオの「どんな場所でも軽快に走り、老若男女問わず幅広い人に愛される」というキャラクターがGLAにピッタリだったのですね。
任天堂とのコラボレーションはCMだけでなく、Wii Uのソフトである「マリオカート8」に「GLAカート」として登場しました。
GLAクラスX156型 スペック
全長:4,430mm
全幅:1,805mm
全高:1,505 - 1,510mm
ホイールベース:2,700mm
新車価格:3,510,000円~5,230,000円。