高級SUVジャンルを切り開いたトヨタ・ハリアーと、ミドルクラスSUVの代表とも言える日産エクストレイル。街乗りメインの高級車であるハリアーに比べて、エクストレイルはスポーツ志向のイメージが強いですよね。
そんなエクストレイルですが、現行モデルには「モードプレミア」という上級グレードが存在します。日本では販売を終了したムラーノに代わって高級SUVジャンルに挑んできました。
今回は低燃費性能の高いハイブリッドを搭載する、高級SUVジャンルのグレードで比較します。
まずは外観とスペックチェック
まずはそれぞれのボディサイズ等をチェックしてみます。
ハリアーハイブリッド
全長:4,720mm
全幅:1,835mm
全高:1,690mm
ホイールベース:2,660mm
JC08モード燃費:21.4~21.8km/L
最低地上高:175mm
最小回転半径:5.4m(ELEGANCE,GRAND)、5.7m(PREMIUM,Advanced Package)
エクストレイルハイブリッド・モードプレミア
全長:4,640mm
全幅:1,820mm
全高:1,715mm
ホイールベース:2,705mm
JC08モード燃費:2WD車が20.6km/L、4WD車が20.0km/L
最低地上高:195mm
最小回転半径:5.6m
多くの方が、「エクストレイルはミドルサイズ、ハリアーはもう一つ大きなサイズ」というイメージを持っているかもしれません。しかし、実際のボディサイズはほとんど変わりません。
ホイールベースが影響している外観の違い
注目したいのはホイールベース(前輪と後輪の感覚の長さ)です。
全長が40mm長いハリアーですが、ホイールベースでは45mm短くなっています。
ハリアーはボディが前後に張り出すクラシカルな外観となっているのに対し、エクストレイルはボディの端でタイヤが踏ん張るような印象を受けます。ハリアーは高級志向、エクストレイルはスポーツ志向と言ったところでしょうか。
インテリアの違い
ハリアーはとにかくラグジュアリー
ハリアーは豪華さを押し出したインテリアです。ファブリックと合成皮革のコンビシートに、インパネには多くの装飾が施されています。メーカーオプションで本革シートを選ぶこともできます。
エクストレイルはスポーティの中にもプレミア感が
エクストレイルのベースグレードは、防水シートと防水ラゲッジといういかにもアウトドアスタイルのSUVです。しかし、モード・プレミアの雰囲気は「プレミア」らしい演出をしています。ホワイト/ブラックの本革コンビシートを採用し、フロアや荷室にカーペットを敷いています。
エクストレイルの方がホイールベースが長く全高も高いため、後席の居住性に優れています。
価格はハリアーの方が高い
新車価格で比べると、エクストレイルの最上級グレードである『エクストレイルハイブリッド・モードプレミア4WD』が3,513,240円。
ハリアーは中位グレードの『ハリアーハイブリッド・エレガンス』が3,774,857円~、最上級グレードでは『プレミアム アドバンスパッケージ』が4,591,963円です。
どちらもメーカー最新の安全装備を搭載
ハリアーは、ミリ波レーダー「プリクラッシュセーフティシステム」をグレードに応じて標準装備。
エクストレイル モード・プレミアは、単眼カメラの「エマージェンシーブレーキ」が標準装備しています。
おわりに
現行のハリアーは元祖高級SUVらしく、もともとの豪華さを更に改良してきました。一方で現行のエクストレイルで加わったモードプレミアは、それまでの逞しいアウトドアらしさにプレミア感をプラスしました。
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