マツダを代表する車種となったアクセラはセダンタイプの「アクセラ」「アクセラハイブリッド」と、ハッチバックタイプの「アクセラスポーツ」があります。
2000年代後半にマツダの海外市場拡大を進めたアクセラスポーツを紹介します。
アクセラセダンとアクセラスポーツの違い
現行モデルでサイズを比較してみると、以下の通りにセダンの方が長くて背の低いフォルムとなっています。
アクセラセダン | アクセラスポーツ | |
---|---|---|
全長 | 4,580mm | 4,460mm |
全幅 | 1,795mm | 1,795mm |
全高 | 1,455mm~1,465mm | 1,470mm~1,480mm |
燃費 | 20.6km/L | 20.4km/L |
※燃費は最廉価グレードの15Cの数値
3代目モデルではアクセラセダンにのみハイブリッドグレードがラインナップされています。
初代アクセラスポーツBK系(2003年-2009年)
初代アクセラスポーツは、ファミリアの後続車種として2003年に登場しました。
車体サイズは全長4,400㎜〜4,485㎜、全幅1,745㎜〜1,765㎜、全高1,465㎜〜1,510㎜。最小回転半径は5.2m。
マツダでは小型乗用車として分類されていましたが、ボルボ・S40・V50やフォード・フォーカスとプラットフォームを共用して基本設計されています。
他社の小型車と比べると一回り大きく、全車3ナンバーでミドルセダン並みのゆったりした車内環境が特徴です。
発売から3年2か月で累計生産台数が100万台を突破しました。マツダとしては100万台突破の過去最短記録となりました。
欧州での「Cセグメント」に属し、競合車種はフォルクスワーゲンのゴルフ、オペルのアストラ、プジョーの307などの超激戦区で高い評価を受け、海外での市場拡大に活躍しました。
2代目アクセラスポーツ BL系(2009年-2013年)
2009年6月に発売された二代目アクセラスポーツ。
外観デザインでは、マツダ車共通のモチーフである5角形のフロントグリル形状を一新しました。
車体サイズは、全長4,460㎜〜4,490㎜、全幅1,755㎜、全高1,465㎜〜1,505㎜です。
アイドリングストップ機構「i-stop」や新採用の自動無段変速機(CVT)を搭載したことなどで燃費は初代よりも15%以上向上しました。
安全面では急ブレーキをした際に役立つ「ESS(エマージェンシーシグナルシステム)」を搭載しています。
高速点滅中に停車した場合は、自動的にハザードランプが通常の点滅間隔に切り替わり、後続車の追突防止をサポートします。
【ESS作動イメージ】
3代目アクセラスポーツ(2013年-)
デザインテーマ「魂動 -Soul of Motion」を採用したのが3代目です。外観は欧州車のようなフォルムとなりました。
インテリアは「運転に集中できること」をコンセプトとし、少ない視線移動とブラインド操作を可能にしたことでわき見や操作を最小化するような改良が加えられています。
安全性能面では、ミリ波レーダーやカメラなどの検知デバイスを用いた「i-ACTIVSENSE」が搭載されました。
事故が避けづらい状況での衝突回避・被害軽減を図るプリクラッシュセーフティ技術に加え、認知支援を行いドライバーの安全運転をサポートするアクティブセーフティ技術で構成されています。
3代目アクセラスポーツの新車価格は176万400~331万200円となっています。ライバル車として考えられるのはオーリス( 新車価格:178万9855~283万2545円 )やインプレッサスポーツ(新車価格:159万8400 ~263万5200円)です。
ガソリンだけでなくディーゼルもラインナップされているのが3代目アクセラスポーツです。
ガソリンモデルは1.5L(最高出力111ps)と2.0L(最高出力155ps)がラインナップ。国内向けのディーゼルモデルには2.2Lの「アクセラ XD」に加え、7月14日のビックマイナーチェンジでアクセラスポーツの15XD Lパッケージ(1.5Lディーゼルエンジン)が追加されました。