アウディジャパンは、8年ぶりにフルモデルチェンジした「Audi A4」を2月19日に発売すると発表しました。
車体の軽量化や改良したエンジンによって燃費を最大で33%改善しています。渋滞時などにカメラやセンサーを使って運転支援する予防安全システムや、自動ブレーキを作動させる機能を搭載しました。
価格は518万~624万円です。
以下、リリースより
プレミアムミッドサイズセダンの次なるスタンダード 新型 Audi A4を発表
・テクノロジーとデザインの美を融合したプレミアムスポーツセダンの最新作
・先進の予防安全システム「アウディプレセンス」などによる1クラス上の安全性と快適性
・クラストップのCd 0.23(*)、新燃焼方式、体系的軽量化などによる運動性能の向上と最大33%の燃費改善
アウディ ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:斎藤 徹)は、プレミアムミッドサイズセダン、Audi A4をフルモデルチェンジし、2月19日(金)より全国の正規ディーラーを(119店舗、現時点)を通じて販売開始します。
Audi A4は、前身であるAudi 80と併せて累計1,200万台以上を販売してきたプレミアムミッドサイズカーの世界的人気モデルであり、「テクノロジーとデザインの美」を魅力的な形で融合させたスポーツセダンとして、各国の市場で多くの顧客の支持を得てきました。今回発売する新型Audi A4は、進化したモジュラープラットフォーム「MLB evo」をベースに、新世代の予防安全システム「アウディプレセンス」など最新技術を惜しみなく投入すると同時に、デザイン、品質、走行性能などすべての点を見直し、磨き上げることで、このセグメントの新たなベンチマークとして生まれ変わっています。
新型Audi A4の開発にあたっては、燃料消費とCO2の排出量を最大限削減しながら、安全性、快適性、走行性能といった面でも大胆な改善を果たすことがテーマとなりました。走行抵抗を減らすためにあらゆる努力が払われましたが、そのひとつの分野がエアロダイナミクスで、新型Audi A4は、クラス最高のCd 0.23(*)(欧州仕様値)を達成しています。さらに、ボディを始めとする各コンポーネントの体系的軽量化、新しい燃焼方式を採用した2.0TFSIエンジンなどにより、運動性能や快適性を高めつつ、燃費効率を従来型比最大33パーセントも改善することに成功しています。
安全対策の面でも、アウディ独自の先進システムである「プレセンス」の機能をさらに拡充することで、ミッドサイズカーの水準を超えた予防安全/乗員保護を実現しています。全モデルに標準化された「アダプティブクルーズコントロール」に新たに加えられた機能「トラフィックジャムアシスト」は、アクセル、ブレーキに加えて、状況に応じてステアリング操作にまでシステムが介入することで、将来のパイロッティドドライブ(自動運転)への途を切り拓いています。
従来型に対してあらゆる面で広くなった室内には、ナビゲーション機能を内蔵した最新のインフォテイメントシステムが搭載されており、アウディ独自のMMIコントロールユニットにより、数多くの先進システムを一元的に操作できる仕組みになっています。インターネットへの常時接続を可能にしたAudi connectに加えて、複数社のスマートフォンとの接続ができるAudiスマートフォンインターフェイスにより、最高のコネクティビティも確保しました。
今回発売する新型Audi A4 各モデルと価格は以下の通りです。
新型Audi A4の概要
Cd=0.23(*):卓越したエアロダイナミクス
新型Audi A4シリーズは、エアロダイナミクスの面で、新たなベンチマークを構築しました。Cd値はわずか0.23(*)(欧州仕様値)に過ぎません。エンジンルームの下側をフラットなカバーで覆ったアンダーボディに加え、リヤスポイラー機能を持たせたトランクリッド後端のデザイン処理などにより、空気抵抗を減らしつつ、後輪のリフトも最少に抑えています。
エレガンスと先進イメージを融合したエクステリア
テクノロジーイメージを意識させつつも、優美なスポーティさが印象的な新型Audi A4のスタイリングは、アウディの新しい魅力を湛えています。オプションでマトリクスLED仕様も用意されたヘッドライトは、階段状のグラフィックが印象的で、ファイバーオプティクスにより映し出されるシャープなエッジがそれぞれ補助ライトとターンシグナルとしての機能を果たします。
より広く快適になったインテリア
インテリアは、従来型のそれより、すべての面でディメンションが大きくなっています。スペース面での余裕は室内のどこに座っても実感できますが、水平基調で端正にまとめられたインテリアデザインによって広々感がさらに強調されています。シートも全面的に新しくなっており、構造材に高強度スチールやマグネシウムを使うなどして、従来型と比べると最大9kgも重量を削減しています。
複合材料による軽量ボディ
外寸が若干大きくなっているにも関わらず、新型Audi A4は、従来型と比べて、最大120kgも重量を減らしています(*)(欧州仕様での比較)。ボディそのものも、構造面での軽量化、及び強度に優れた熱間成型鋼板を多用することなどにより、従来型より15kg重量を削減しました。
ミッドサイズクラスではもっとも充実した予防安全システム
新型Audi A4は、アシスタンスシステムの分野でも、ベンチマークといえる存在です。「アウディプレセンスベーシック」「アウディプレセンスシティ」「アウディアクティブレーンアシスト」「リヤビューカメラ」「アダプティブクルーズコントロール」「アウディパーキングシステム」などのシステムを全モデルに標準採用したほか、さらにオプションで「アウディサイドアシスト」「アウディプレセンスリヤ」「サイドエアバッグ(リヤ)」「パークアシスト」「サラウンドビューカメラ」の各システムを用意しました(標準装備のエアバッグは前席前面、前席サイド及び前後席をカバーするカーテンエアバッグの合計6つ)。
そのうち「アウディプレセンスシティ」は、レーダーとカメラにより前方の交通状況を監視して、クルマや歩行者の存在を感知し、緊急時には自動ブレーキを発動するなどして追突事故の危険を減らすシステムです。追突が避けがたいか、走行状況が著しく不安定になった場合には「アウディプレセンスベーシック」により、前席シートベルトのテンションを上げるなどして衝撃に備えます。同じく標準装備の「アウディアクティブレーンアシスト」は、ドライバーの車線維持操作をサポートするシステムで、ウインカーを使用しない状況でクルマが車線を逸脱しそうになると、警告を発すると同時に、ステアリングに介入してクルマを元の車線に戻します。また、同じく全モデル標準装備の「アダプティブクルーズコントロール」には、渋滞時にアクセルやブレーキだけでなくステアリング操作にも介入してドライバーの負担を軽減する「トラフィックジャムアシスト」の機能を新たに導入しました。
効率と性能を高度にバランスした2タイプの2.0 TFSI
2つの仕様の2.0 TFSIエンジンが用意されており、そのうち、quattro フルタイム4輪駆動システムと組み合わされるハイパワー仕様は、185kW(252PS)、370Nmを発揮。これは、従来型と比べると30kW(41ps)、20Nmの向上で、その一方で、燃費効率も15.5km/Lと14パーセントの改善を果たしています。もうひとつの140kW(190PS)、320Nmを発揮する2.0TFSIは、アウディの最新世代の「ライトサイジングエンジン」で、これを搭載したFWD仕様の新型Audi A4は、JC08モードで18.4km/Lと、2.0Lクラスのガソリンエンジンとしてはトップレベルの低燃費を実現(従来型と比較すると33パーセント改善)。バルブタイミングの巧みな制御により、低中負荷領域で吸気工程を短縮しつつ、圧縮比を11.8:1と、過給器付ガソリンエンジンとしては極めて高く設定した新しい燃焼方式により、かつてない燃費とパワーの両立に成功しています。
軽量設計の全輪5リンク式サスペンションシステム
サスペンションシステムは全面的に再設計されており、前後輪ともに5リンクのシステムを採用することで、ハンドリングと乗り心地のバランスをさらに高いレベルに押し上げています。また、鍛造アルミなどの軽量素材を大胆に採用するなどして、大幅な軽量化も実現しました。
最新世代のMMIとアウディバーチャルコックピット
アウディを代表する先進テクノロジーであるMMIは、今回操作手順が全面的に新しくなりました。固定したヒエラルキーを設けない操作の仕組みは、最新のスマートフォンにも通じるところがあります。そのMMIと連動するシステムとして、12.3インチの高輝度液晶モニターを用いたフルデジタルの多機能ディスプレイシステムである「アウディバーチャルコックピット」をオプション設定しています。
最新のインフォテイメントシステムと最高のコネクティビティ
ナビゲーション機能と8.3インチモニターを備えた最新鋭のインフォテイメントシステムが全モデルに標準搭載されています。操作は、ほかの車載システムも含めて、MMIコントロールユニットにより一元的に行う仕組みで、今回新たに導入されたAudiスマートフォンインターフェイスにより、各社スマートフォンとの接続が可能となりました。さらに、Audi connectの付属機能であるWi-Fiホットスポットにより、最大8台までのモバイル端末をインターネットに同時接続することができます。