車に長く乗っているとヘッドライトカバーが黄ばんだり、曇ったりしてくることがありますよね。
放っておくと光量不足で車検に通らなくなってしまいます。なぜ、ヘッドライトカバーは黄ばむのでしょうか?その対策も交えてお話しします。
ヘッドライトカバーはプラスチックの一種でできている
昔のヘッドライトカバーといえばガラス製でしたが、現在はポリカーボネートというプラスチックの一種で出来ています。
ポリカーボネートのメリット
透明性・耐衝撃性・耐熱性・難燃性などにおいて高い特性を持っています。耐衝撃性は一般的なガラスの250倍以上ともいわれており、防弾ガラスの材料にも用いられています。
また、ガラスの4分の1以下という軽さで、加工の自由度も高くデザイン面でも有利です。
ポリカーボネートのデメリット
樹脂の特性である紫外線による劣化や耐侯性がデメリットとしてあげられます。自動車のヘッドライトの場合は、1年程度で劣化が現れます。
ヘッドライトカバーの黄ばみ防止対策には
ヘッドライトカバーの黄ばみの原因の多くは
1.外側からの紫外線
2.内側からのヘッドライトの熱による化学変化です。
光が強い場合に化学変化が大きくなりやすいので、純正よりも明るい社外品のライトに換えている場合などは劣化が早まる傾向があります。
屋根付き駐車場で保管する
ヘッドライトカバーは紫外線による劣化で黄ばむため、直射日光が当たらないように保管することが第一です。
屋根付きの駐車場に保管してあるクルマは黄ばむことが少ないですよね。
そうはいっても「屋根付きの駐車場があれば苦労しないよ・・・」という声も聞こえそうですね。
コーティング剤を使う
一般的な解決策の一つは、市販のコーティング剤を使う事です。
コーティングを施すことで5年ほど劣化を遅らせることができます。それでも長い間に雨風にさらされると徐々にコーティングも剥れるため、1度コーディングしたから良いというものでもありません。
ハロゲンライトからLEDライトに交換する
ハロゲンライトは熱量が高く、熱量の少ないLEDライトに買えることで劣化を遅くすることができます。また、LEDライトの方が明るいので夜間にドライブすることが多い方にはお勧めです。
ヘッドライトカバーを交換すれば良いのでは?
ヘッドライトカバーを交換すれば解決するのですが、問題はヘッドライトカバーだけを交換できる車種が少ないということです。ライトユニット全てを交換することで対応するため、片側だけでも部品代・工賃合わせて10万円以上になることもあります。
ディーラーやカー用品店によっては、カバーを研磨してガラスコーティングを施工するサービスもあります。ヘッドライトカバーを交換するよりは安く済むため、ライトが暗いと感じた時には相談してみるのも良いでしょう。
定期的なメンテナンスで夜間も安全運転を
夜間のドライブでヘッドライトが暗いと感じたら、黄ばみや曇りが出ているのかもしれません。安全運転のためにも定期的なメンテナンスを行って、愛車を長持ちさせたいですね。