高い視線で運転がしやすく、街中での取り回しにも苦労しないミドルクラスのSUV。燃費もそれなりに良く未舗装路も走ることができるので、普段使いのクルマとして人気があります。
今回はそんなミドルクラスのSUVのライバル車種である、ホンダ・ヴェゼルと日産・エクストレイルを比較します。
ヴェゼルはこんなクルマ

2013年に発売されたホンダ・ヴェゼル。3代目フィットをベースにした都市型SUVです。
車名の「Vezel」は、宝石のカットした面(Bezel)と車(Vehicle)を組み合わせた造語です。
エクストレイルはこんなクルマ

2000年に発売されたクロスオーバーSUV・エクストレイル。日産の世界戦略車として位置付けられており、世界167カ国で販売されています。
現行の3代目は2013年に発売され、初代や2代目の角ばった外観から、丸みを帯びた都市型SUVへ変わりました。
車名の「X-TRAIL」は、「X-treme sports(エクストリームスポーツ)」と「TRAIL(足跡・オフロード・荒れた道)」を組み合わせた造語です。
ヴェゼルとエクストレイルのスペックを比較
| ヴェゼル | エクストレイル | |
| 全長 | 4,295mm | 4,640mm |
| 全幅 | 1,770mm | 1,820mm |
| 全高 | 1,605mm | 1,715mm |
| 車両重量 | 1,180kg-1,270kg 1270-1380kg(ハイブリッド) |
1,440kg(2列5人乗り) 1,510kg(3列7人乗り) 1650kg(ハイブリッド・プレミア) |
| 最低地上高 | 170-185mm | 205mm |
| 室内長 | 1,930mm | 2,555mm |
| 室内幅 | 1,485mm | 1,535mm |
| 室内高 | 1,265mm | 1,270mm |
| 最小回転半径 | 5.3m | 5.6m |
| ホイールベース | 2,610mm | 2,705mm |
| 荷室容量 | 393L | 550L(5人乗り) |
| JC08燃費 | 19.0~20.6km/L(ガソリン) 21.6~27.0km/L(ハイブリッド) |
15.6~16.4km/L(ガソリン) 20.0~20.6km/L(ハイブリッド) |
インテリアの違い

ヴェゼル室内
ヴェゼルの売りはその上質さ。不織布タイプのフロアアンダーカバーや、上級セダンでも使われる高遮音性のフロアカーペットなど、高性能の防音材を採用。優れた静粛性を実現しています。
2代目までのエクストレイルはそこまで内装を重視していませんでしたが、現行のエクストレイルはインパネを中心に上質なものとなりました。

最上級グレードのモード・プレミアは近年人気の「高級SUV」らしいインテリアとしています。フーガなどの高級セダンから乗り換える層を意識して高級感あふれる装飾を施しています。

積載性・荷室の違い
5人乗りで比べるとヴェゼルの荷室容量393Lに対してエクストレイルは550Lです。ヴェゼルもその外寸の割に大きな荷室を備えていますが、やはり車体の大きなエクストレイルの方が荷物を載せられます。
エクストレイルの使い勝手の良さは、初代から続いている防水シートと防水ラゲッジでしょう。車内が汚れてもそのまま洗えるため、アウトドアへ出かけた際には非常にありがたい機能です。
ヴェゼルとエクストレイルはどちらがオススメ?
ホイールベース(前輪軸から後輪軸までの長さ)が95mmも長いエクストレイルは、直進安定性に長けています。それなりにオフロードを走れるだけでなく、高速道路などの長い距離でも安定して走ることができます。そんなエクストレイルですから、やはりスキーやスノーボードへ出かけるアクティブな層に人気です。購入層は男性が多いという特徴があります。
ヴェゼルはエクストレイルより一回り小さく、燃費や取り回しの良さに長けています。ヴェゼルの最小回転半径5.3mに対してエクストレイルは5.6mです。街乗りメインならヴェゼルを選ぶべきでしょう。競合車種のエクストレイルやフォレスターに比べて女性の購入層が多いという特徴があります。

