クルマの暖房といえばエアコンですが、外が寒いとなかなか車内が温かくならないですよね。そんな時に活躍するのがシートヒーターです。
シートヒーターとはどんなもの?
シートヒーターという名前の通り、クルマのシートに装備されている暖房装置のことです。
シートの表面とクッションの間に電気タイプのヒーターユニットが組み込まれており、そのユニットで乗車している人の身体を温めます。
主に寒冷地で使用されるクルマや、オープンカーなどに装備されています。高級車なら標準で装備されている車種も多く、オプションで設定できるものも増えてきました。
シートヒーターを使う3つのメリット
1.エアコンよりも温まるのが早い
クルマのエアコンはエンジンの発熱などを利用していることもあり、エンジンが温まるまでは暖房を付けても車内の温度が高くならないですよね。外気温にも左右されてしまいます。
一方でシートヒーターなら、30秒程度で直ぐに温まり始めます。外の気温の影響を受けることなく熱くなるのが電気ヒーターの特徴です。短距離の移動が多く、頻繁に乗り降りをするのであれば、短時間で温かくなるのは魅力です。
もちろん低温やけどを起こさないように、シート表面が一定の温度を超えないように制御されています。
2.乾燥などの影響が少ない
エアコンを付けていて気になるのは車内の乾燥。温風が直接顔に当たり続けていると、目がしぱしぱしてしまうことってありますよね。シートヒーターならこんな問題もありません。
3.オープンカーが楽しくなる
最近のオープンカーならほぼ確実にシートヒーターが付いてきますよね。屋根を開けると室内全体を暖める事ができません。そんな時でもドライバーを直接温められるシートヒーターはとても便利です。
秋の終わり頃にオープンにして走っていると「寒そう」と言われますが、シート―ヒータがあるお蔭でそんなことはないんです。むしろオープンカーが楽しい季節は秋頃から冬の初めにかけてですね。夏は日差しが強くてオープンにするのはかなりツラいです。
大衆車にも装備されるようになったシートヒーター
最近ではスペーシアやワゴンRなどの軽自動車や、フィットなどのコンパクトカーにも装備されるようになりました。冷え性になりやすい女性を購入層として見込んでいる車種ならば、シートヒーターを装備するのは素晴らしいアイデアですよね。
これからは軽自動車やコンパクトカーにもシートヒーターが普及していくのかもしれません。
評判の良い後付けシートヒーター
メーカーオプションだけではなく、シガーソケット・車内DCアダプターから電源を取れる「後付けシートヒーター」が販売されています。
通販で購入できる評判の良い後付けシートヒーターを3つ紹介します。
Amazonベーシックホットカーペット
2段階の温度切り替え機能があり、素早くシートを温めます。車内DCアダプターに差し込むだけで使えるシンプルな設計となっています。(12V車専用)
ストラップやフックで座席にしっかり固定でき、Amazonベーシックらしい価格の安さが人気の理由です。
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クラッツィオ シートヒーター
こちらは2席分の後付けシートヒーターです。
低温やけど防止のため、高温設定が8分過ぎると自動的に中温に変わり、60分の連続作動で自動電源オフになる安全設計です。
TARO WORKSのベルベット地シートヒーター
シガーソケットから電源を取るタイプの後付けシートヒーターです。
本体左側にコードがでているため、車種によっては助手席に装着する時はぐるっと後ろを通す形になります。コードの長さは1m20cmなので、十分な長さはあります。
>>TARO WORKSのベルベット地シートヒーターの口コミを詳しくみる
体を直接温める機能の「エアスカーフ」
シートヒータ-とは違いますが、メルセデス・ベンツの「エアスカーフ」は体を直接温めるという点で似たような機能です。
シートのヘッドレストに設置したエアダクトから温風を首まわりに吹き付けるというもの。首や肩回りを温めますから、寒い時期にオープンにしても快適なドライブを楽しむことができます。
SLKに初めて搭載され、SLやEクラスなどに装備されています。
シートヒーターを実際に使って分かったこと
なんといっても「腰回りが温まるから腰痛持ちにとってはありがたい」ということです。
腰痛に悩んだことのない20代前半の方には分からないかもしれませんが、ギックリ腰をしたことのある方や40代以降の方なら分かると思います。
寒いと腰が痛くなったり肩がこったりしてシンドイですよね!
シートヒーターは腰回りや肩甲骨周辺を温めてくれるので、腰痛を緩和したり、肩のダルさを和らげる効果があります。
メーカー公式サイトではそう謳っていませんが、少なくとも私の場合はそうでした。腰痛に悩んでるオッサンやご婦人の皆様には自信をもってオススメします。
おわりに
寒くても大丈夫。
そう、シートヒーターならね。