世界的に人気のSUV市場にMINIも乗り込んできました。2010年に欧州で発売されたMINIクロスオーバーは、日本では2011年に発売されました。
欧州では「MINI Countryman(カントリーマン)」という車名ですが、日本では商標権の関係から「MINI CROSSOVER(クロスオーバー)」になっています。
車体の大きなMINIクロスオーバー
MINIとしては初の3ナンバーモデル。MINIファミリーで唯一5名乗車が可能なモデルでもあります。
全長4,100mm×全幅1,789mm×全高1,561mmというボディサイズはそれまでのMINIよりも一回り大きく、ちっともミニではないというという声もあがりそうですね。
参考までに5ドアのミニクーパーは全長4000mm×全幅1725mm×全高1445mm。3ドアのミニクーパーは全長3835mm×全幅1725mm×全高1415mmです。
インテリアはミニらしい雰囲気
マットブラックを基調とした内装は、ミニらしさを感じさせる可愛らしいデザインです。
リアシートは40:20:40の分割可倒式で、前後13センチの調整ができます。
スピードメーターはセンターに、ハンドルの目の前にはタコメーターを配置しています。
荷室容量が拡大して使い勝手が良くなった
ボディサイズが大きくなったため、荷室容量も拡大しました。クロスオーバーの荷室容量は通常時で350リットル、最大容量は1,170リットルです。ずいぶんと実用性が上がった印象を受けますね。
3ドアのミニは211リットル、5ドアのミニは278リットルです。
安全性能について
MINI Crossoverのシャシー構造の基本方針は、「全ての方向からの安全性を確保すること」。頑丈なボディは、クラッシュした際に乗員の安全を保つことを目指して開発されました。
運転席・助手席正面のエアバッグ、側面からの衝突から身を守るサイド・カーテン・エアバッグ、頭部を守るヘッドエアバッグを装備しています。
ゴーカートフィーリングは薄くなった
ミニのドライビングフィールといえば「ゴーカートフィーリング」ですよね。まるでゴーカートにのっているかのようにキビキビと気持ちよく曲がるハンドリング。もちろん頑丈なシャシーを持っているクロスオーバーでも味わう事ができます。
しかし、車高を上げたこともあって、それまでのミニに比べるとゴーカートフィーリングは薄くなりました。やはりゴーカートフィーリングを味わうなら3ドアが一番良いのでしょう。
実用性でもMiniを選べるように
子供がいる場合など、それまでは実用性の問題から選ばれなかったことも多いミニ。安全性能はもちろんのこと、5名乗車が可能で荷物も沢山載せられようになったクロスオーバーは、きっと長く定着するモデルになるでしょう。