トヨタの人気プレミアムなセダンである『クラウン(CROWN)ロイヤルサルーン』と『クラウンアスリート』。
兄弟車種で見た目も非常に似ていますが、どの様な違いがあるのでしょうか?2012年12月フルモデルチェンジした14代目クラウンを比較してみましょう。
サイズ・燃費・価格を比較
ロイヤル | アスリート | |
---|---|---|
全長×全幅×全高 | 4895×1800×1460mm | 4895×1800×1450mm |
室内長×室内幅×室内高 | 1975×1510×1190mm | 1975×1510×1190mm |
JC08モード燃費 | 10.2~23.2km/L | 9.6~23.2km/L |
新車価格 | 396.4万円~584.8万円 | 396.4万円~584.8万円 |
室内は共に同じ広さ、新車価格も同価格帯です。全高はロイヤルが10mm高くなっており、燃費はアスリートの方が若干悪いですが、ここに両車種の性格の違いが出ています。
乗り心地の違い
どちらも静粛性がとても高く、エンジン始動はもちろん、走行中もエンジン音やロードノイズがしっかりと抑えられています。
クラウンはゆったりくつろげる乗り心地のロイヤルサルーンを基本にしています。最も「クラウンらしい」のがクラウンロイヤルともいえるでしょう。
サスペンションパーツをあえて柔らかくして、路面の凸凹を搭乗者に伝えない乗り心地の良さを向上させています。
一方、アスリートはスポーティーな味付けをしていて、操縦安定性を重視するためにサスペンションを硬くしています。
ターゲット層の違い
『いつかはクラウン』というキャッチフレーズで長く親しまれたクラウン。長年クラウンに乗り続けている人が多いのが特徴ですが、やはりユーザーが高齢化してきました。
そこで若い人向けに投入されたのがアスリートです。ピンクや若草色のボディカラー、ドラえもんとのコラボなどで注目を集めていますね。
その結果、クラウンアスリートは販売の6割を占める主力モデルとなりました。
販売割合では少なくなったクラウンロイヤルですが、昔からクラウンに乗っている人向けに必須のモデルといえるでしょう。なお、6代目「マジェスタ」は「ロイヤル」をベースにホイールベースを延長したものです。マジェスタの方がアスリートよりもクラウンらしいと言えるかもしれません。
安全装備について
現行モデルはどちらも『トヨタセーフティーセンスP』を全車に標準装備するなど、高いレベルの安全性能を備えています。
- トヨタセーフティーセンスP
- ミリ波レーダー+単眼カメラ方式の自動ブレーキシステム
- プリクラッシュセーフティシステム
- 進路上の車両や歩行者を前方センサーで検出し、衝突の可能性が高いとシステムが判断したときに、警報やブレーキ力制御により運転者の衝突回避操作を補助します。
- アダプティブハイビームシステム
- 夜間走行時に、周囲の明かりの状況によりハイビームで走行可能と判断した場合、ロービームをハイビームに自動的に切り替え、ドライバーの前方視界確保をアシストします。
- ブレーキ制御付レーダークルーズコントロール
- ミリ波レーダーセンサーからの情報によって先行車を認識し、設定車速内で車速に応じた適切な車間距離を保ちながら追従走行できます。
クラウンの中古車はどう?
クラウンを安く購入するなら、断然に中古車がお勧めです。
新車でクラウンを購入する人は、ほぼ全員が富裕層です。モデルチェンジ毎に買換える人が多いので、状態の良い車両が沢山売りに出ています。
また、長年トヨタを支えてきた看板モデルだけあって非常によくできていますから、故障の不安も少ない上に消耗品も豊富にあります。