世界的なSUV人気の中で、各メーカーもそれぞれの個性を押しだしたSUVを発表しています。
今回は、ディーゼルエンジンが好評のマツダ・CX-5と、PHEVの環境性能が高い評価を受けている三菱アウトランダーを比較します。
CX-5はこんな車
2012年2月に発売されたCX-5。マツダのデザインコンセプト「魂動-SOUL of MOTION」を市販車では初めて採用されました。
エンジン、トランスミッション、プラットフォームなどを見直し、マツダ独自の技術である「SKYACTIV TECHNOLOGY」を全面搭載しています。
CX-5最大の特長はクリーンディーゼルエンジン。CX-5の販売台数の約75%がディーゼルモデルです。
販売当時は日本国内でディーゼルエンジンの乗用車はほぼ走ってないという状況でしたが、そんな中でSUVカテゴリ販売台数が2年連続で1位となりました。
価格はガソリンモデルが約245万円~、ディーゼルモデルが約284万円~。
アウトランダーはこんな車
2005年に初代が発売されたアウトランダー。現行の2代目は、ガソリンモデルが2012年10月に、プラグインハイブリッドEVシステムを搭載した「アウトランダーPHEV」が2013年1月に発売されました。
プラグインハイブリッド車としてはプリウスPHVに次ぐ量産モデルのアウトランダーPHEV。それまでのSUVは燃費が悪く、環境性能も低いとされてきましたが、そんなイメージと一線を画し、世界的に支持されています。販売台数の約30%がPHEVです。
アウトランダーPHEVのハイブリッドシステムは、次の3モードから、自動で選択されます。
・EV走行モード・・・エンジンを使わずバッテリーの電気だけ使ってモーターで走行する
・シリーズ走行モード・・・エンジンで発電してモーターで走る
・パラレル走行モード・・・エンジンで駆動してモーターでアシスト
価格はガソリンモデルが約252万円~、PHEVが約360万円~。
車体サイズや室内空間などの違い
CX-5のボディサイズ
全長:4540mm
全幅:1840mm
全高:1705mm
アウトランダーのボディサイズ
全長:4695mm
全幅:1810mm
全高:1680mm
アウトランダーPHEVのボディサイズ
全長:4695mm
全幅:1800mm
全高:1710mm
アウトランダーの方が全長が155mm長いです。乗車定員はCX-5が5名、アウトランダーは7名となっており、室内もアウトランダーの方が広くなっています。
CX-5とアウトランダーの燃費の違い
CX-5はガソリン車が14.6~16.4km/L、ディーゼル車が18.4km/Lです。アウトランダーはガソリン車が11.6~16km/L、PHEVは20.2km/Lです。
アウトランダーPHEVの燃費が突出して良いですね。ただし、ガソリン車なら若干CX-5の方が燃費が良いです。
アウトランダーPHEVの燃費は条件がかなり限定されるため、あくまでも参考程度に止めておいた方がよいかもしれません。
エンジンを切っても冷暖房を使える点などを考えると、アウトランダーPHEVの実燃費の良さは素晴らしいといえるでしょう。なお、PHEVは充電電力使用走行が60.8kmとなっています。
CX-5とアウトランダー、どちらを選ぶべき?
街乗りメインで走行性能を重視するならCX-5を、アウトドアやファミリーユースではアウトランダーのガソリン車を、先進的なテクノロジーを楽しみたいならアウトランダーPHEVをお勧めします。
アウトランダーPHEVの環境性能や安全技術は素晴らしいのですが、やはり問題になってくるのは車両価格でしょう。単純に損得勘定で購入するならガソリン車がオススメです。