ダイハツミラの派生車種として2011年9月に誕生したミライース。ミラエッセの後継車種として登場し、販売開始からすぐに需要をとらえてダイハツの看板モデルとなりました。
2009年に開催された第41回東京モーターショーに出展された「ダイハツ・イース」が元になっています。「軽量化・低燃費・低価格」をコンセプトとし、ハイブリッドにはしない方針で企画されています。
ミライースの概要
全長 | 全幅 | 全高 |
3395mm | 1475mm | 1490~1500mm |
室内長 | 室内幅 | 室内高 |
1920~2000mm | 1350mm | 1240mm |
乗車定員 | JC08モード燃費 | 最小回転半径 |
4名 | 32.2~35.2km/L | 4.4m |
経済性を押し出しているミライース
ダイハツ車の中ではエントリークラスに位置付けられており、経済性を押し出したモデルです。ダイハツの新しい低燃費技術『e:Sテクノロジー(Energy Saving Technology)』で燃費性能に振った設計がなされています。
FF車はJC08モード燃費35.2km/L、4WD車はJC08モード燃費32.2km/Lという軽自動車トップレベルの燃費性能を誇ります。発売当時はガソリン車NO1の燃費性能でした。
この環境性能の高さから自動車取得税と自動車重量税は100%免税、軽自動車税は50%軽減されます。
車重も730~790kgと軽く作られているため、スムーズな発進となっています。とはいえ、とにかく燃費重視の設計なので、ターボのついているモデルと比べると坂道発進などでパワーのなさを感じてしまいます。
全年齢層に受け入れられるインテリア
ミライースはダイハツの看板モデルらしく、若者からシニア層まで受け入れられる落ち着いたインテリアとなっています。車体サイズにわりに広い室内空間を確保し、大人四名でもストレスなく乗れる工夫がなされています。
スピードメーターにはデジタルを採用して、視認性の良い大きな数字を表示しています。スピードメーターの両側にはエコ情報などが表示されます。
グレードと車両価格
- D:766,286円
- L:915,429円
- L“SA”:966,857円
- Lf:1,018,286円
- X:1,028,571円
- Lf“SA”:1,069,714円
- X“SA”:1,080,000円
- Xf:1,131,429円
- Xf“SA”:1,182,857円
- G“SA”:1,213,715円
- Gf“SA”:1,316,572円
グレード間の価格差が大きい理由は安全装備の差でしょう。安全装備は上位グレードに衝突回避支援システム『スマートアシスト』が標準装備、そのほかのグレードにレーダーブレーキ装着車を設定しています。
ミラとミライースの違い
2013年2月にミラが仕様変更してミライースと統合しました。
ミラは5MTのみのラインナップとなっています。発売当初はミラの派生車種がミライースという位置づけでしたが、現在はミラのAT車がミライースという位置づけになっています。
MTのみとなった理由についてダイハツは『AT車・CVT車を運転できない高齢ユーザーなどに対する救済策の意味合い』と発表しています。
ピクシスエポック・プレオプラスの違い
トヨタにはピクシスエポックを、スバルにはプレオプラスをOEM提供しています。
唯一の違いが『ミライースは2トーンカラーのモデルを選べる』ということです。
その他に違いはなく、安全装備の名前についてもセーフティセンスやアイサイトではなく、ダイハツの登録商標「スマートアシスト」をそのまま利用しています。基本スペックや車両価格は全く同じです。